Documentation Index
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はじめに
Windows で Laravel を開発するには WSL(Windows Subsystem for Linux) を使うのがベストプラクティスです。Linux のツールチェーンをそのまま使えるため、macOS や本番サーバーと同じコマンドが通ります。
このガイドでは WSL 2 上の Ubuntu で PHP・Composer・Node.js(nvm 経由)をインストールし、laravel new が動く状態にするまでを解説します。
対象環境: Windows 10(バージョン 2004 以降)または Windows 11。WSL 2 を使います。
WSL のインストール
PowerShell を管理者として開く
スタートメニューで「PowerShell」を検索し、「管理者として実行」を選択します。
WSL と Ubuntu をインストールする
このコマンドで WSL 2 と Ubuntu(デフォルトディストリビューション)がインストールされます。完了後、PC を再起動します。 Ubuntu をセットアップする
再起動後、Ubuntu が自動的に起動します。ユーザー名とパスワードを設定してください。このパスワードは sudo コマンドで使います。パスワードは入力中に画面に表示されません。正確に入力してください。
パッケージリストを更新する
Ubuntu のターミナルで以下を実行します。sudo apt update && sudo apt upgrade -y
PHP のインストール
Ubuntu の標準リポジトリの PHP は古いバージョンが含まれていることがあります。ondrej/php PPA を使って最新バージョンをインストールします。
必要なパッケージをインストールする
sudo apt install -y software-properties-common
ondrej/php PPA を追加する
sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php
sudo apt update
PHP 8.3 と必要な拡張をインストールする
Laravel 13 は PHP 8.3 以上が必要です。sudo apt install -y php8.3 php8.3-cli php8.3-mbstring php8.3-xml php8.3-curl php8.3-zip php8.3-sqlite3 php8.3-mysql
(任意)複数バージョンを切り替える
複数の PHP バージョンが必要な場合は update-alternatives で切り替えられます。sudo update-alternatives --config php
インストール済みのバージョン一覧が表示されるので、使用するバージョンの番号を入力します。
Composer のインストール
Composer は公式インストーラーを使ってインストールします。
必要なパッケージを確認する
sudo apt install -y curl php8.3-cli unzip
公式インストーラーをダウンロードして実行する
curl -sS https://getcomposer.org/installer -o /tmp/composer-setup.php
sudo php /tmp/composer-setup.php --install-dir=/usr/local/bin --filename=composer
グローバルインストールのパスを設定する
composer global require でインストールしたパッケージ(Laravel インストーラーなど)を使えるように、~/.composer/vendor/bin を PATH に追加します。~/.bashrc(または ~/.zshrc)に以下を追記します。export PATH="$HOME/.composer/vendor/bin:$PATH"
設定を反映します。
nvm のインストール
Node.js は nvm(Node Version Manager)を使ってユーザー単位でインストールします。sudo 不要で管理できるため、グローバルな npm パッケージを使う AI ツールや CLI との相性が良いです。
nvm をインストールする
最新のインストールスクリプトは nvm の GitHub リポジトリ で確認できます。curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.3/install.sh | bash
シェル設定ファイルに追記する
インストールスクリプトは自動的に ~/.bashrc に以下を追記します。追記されていない場合は手動で追加してください。export NVM_DIR="$HOME/.nvm"
[ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && \. "$NVM_DIR/nvm.sh"
[ -s "$NVM_DIR/bash_completion" ] && \. "$NVM_DIR/bash_completion"
設定を反映します。zsh を使っている場合は ~/.zshrc に同様に追記し、source ~/.zshrc で反映します。
Node.js のインストール
デフォルトに設定する
新しいターミナルセッションでも自動的に使われるよう、デフォルトバージョンを設定します。 バージョンを確認する
node --version
npm --version
Laravel のインストール確認
Laravel インストーラーを導入する
composer global require laravel/installer
新しいプロジェクトを作成する
対話的なセットアップが始まります。スターターキットや認証の有無などを選択できます。 開発サーバーを起動する
cd my-app
php artisan serve
ブラウザで http://localhost:8000 にアクセスし、Laravel のウェルカムページが表示されれば完了です。WSL から Windows のブラウザで localhost にアクセスできない場合は、php artisan serve --host=0.0.0.0 で起動してみてください。
補足: 開発効率を上げるツール
Windows Terminal
Windows Terminal を使うと、複数のタブで WSL・PowerShell・コマンドプロンプトを一元管理できます。Microsoft Store から無料でインストールできます。
- タブで複数のシェルを並行操作
- Ubuntu のシェルをデフォルトに設定可能
- フォントや配色を自由にカスタマイズ
VS Code Remote - WSL 拡張
VS Code の Remote - WSL 拡張を使うと、WSL 内のファイルを Windows の VS Code から直接編集できます。
# WSL ターミナルからプロジェクトを VS Code で開く
code .
初回実行時に VS Code サーバーが WSL 内に自動インストールされます。以降はネイティブと同等の操作感で開発できます。