Core は高度な内部実装です。通常の投稿・フィード取得・通知などには必要ありません。AT Protocol のデータ構造を直接操作する場合に参照してください。
AT Protocol のデータモデル概要
AT Protocol のリポジトリはコンテンツアドレス型のデータ構造を採用しています。データの保存・転送・検証に以下の要素が使われます。
| クラス | 役割 |
|---|
CBOR | バイナリシリアライゼーション |
CID | コンテンツアドレス (ハッシュ識別子) |
CAR | リポジトリアーカイブの読み書き |
TID | 時系列レコードキー |
Varint | 可変長整数エンコーディング (内部) |
CBOR
CBOR クラスは AT Protocol が採用する DAG-CBOR 形式のエンコード・デコードを提供します。標準 CBOR の拡張として CID リンク(タグ 42)をサポートしています。
エンコード
デコード
投稿の CID を手動で計算・検証したい場合は CBOR エンコードが必要です(verify ページも参照)。
CID (Content Identifier)
CID はデータのハッシュを元にした自己記述型の識別子です。AT Protocol では SHA-256 ハッシュを multihash でラップし、さらに multicodec と multibase でエンコードします。
CIDv0 と CIDv1
| バージョン | エンコーディング | 先頭文字 | 用途 |
|---|
| v0 | base58btc | Qm... | 古い仕様 (ブロブ) |
| v1 | base32 | bafy... | 新しい仕様 (レコード) |
主要 API
CAR (Content Addressable aRchive)
CAR ファイルは AT Protocol リポジトリをブロックの列として格納するバイナリフォーマットです。com.atproto.sync.getRepo で取得したデータがこの形式です。
デコード
署名付き Commit の検証
CAR ファイルがそのユーザーのものか確認するには、Signed Commit の署名を DID Document の公開鍵で検証します。
サンプル実装: DownloadRepoCommand
TID (Timestamp Identifier)
TID は AT Protocol のレコードキーに使われる時系列 ID です。マイクロ秒単位のタイムスタンプとクロック ID を組み合わせ、base32 でエンコードした 13 文字の文字列です。
生成・変換
TID の構造
TID::s32encode() と TID::s32decode() で整数と文字列の相互変換ができます。
Varint (可変長整数)
Varint は CAR / CBOR のバイナリ解析で使用される内部ユーティリティです。通常は直接使用しません。
Core 機能のモックについて
Core 機能 (CBOR/CID/CAR/TID) は外部アクセスを行わないため、テスト時にモックする必要はありません。
参考リンク