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はじめに

Laravel Boostは、AIエージェントが高品質なLaravelアプリケーションをLaravelのベストプラクティスに沿って書けるよう、必要なガイドラインとAgent Skillsを提供することで、AI支援開発を加速させるパッケージです。 Boostはまた、1万7,000件以上のLaravel固有情報を含む知識ベースと、埋め込みを使った意味的検索を組み合わせた強力なLaravelエコシステム ドキュメントAPIを提供します。Boostは、Claude CodeやCursorなどのAIエージェントに対して、このAPIを活用して最新のLaravel機能やベストプラクティスを学ぶよう指示します。

インストール

Laravel BoostはComposerでインストールします。
次に、MCPサーバーとコーディングガイドラインをインストールします。
boost:install コマンドは、インストール時に選択したコーディングエージェント向けの関連ガイドラインとスキルファイルを生成します。 インストール完了後は、Cursor、Claude Code、またはお好みのAIエージェントを使ってコーディングを始められます。
生成されたMCP設定ファイル(.mcp.json)、ガイドラインファイル(CLAUDE.mdAGENTS.mdjunie/ など)、および boost.json 設定ファイルはアプリケーションの .gitignore に追加しても構いません。これらのファイルは boost:installboost:update を実行する際に自動的に再生成されます。

エージェントの設定

  1. コマンドパレットを開きます(Cmd+Shift+P または Ctrl+Shift+P
  2. “/open MCP Settings” を選択して Enter を押します
  3. laravel-boost のトグルをオンにします

Boostリソースの更新

インストールされているLaravelエコシステムパッケージの最新バージョンを反映させるため、ローカルのBoostリソース(AIガイドラインとスキル)を定期的に更新することをお勧めします。boost:update Artisanコマンドを使用してください。
Composerの post-update-cmd スクリプトに追加して自動化することもできます。
デフォルトでは、boost:update コマンドはアプリケーション内にすでに公開されているBoostリソースのみを更新します。新しくインストールされたパッケージを検出してそのガイドラインやスキルを公開するよう促したい場合は、--discover オプションを使用します。

MCPサーバー

Laravel BoostはMCP(Model Context Protocol)サーバーを提供し、AIエージェントがLaravelアプリケーションと対話するためのツールを公開します。これらのツールにより、エージェントはアプリケーションの構造を調査したり、データベースに問い合わせたり、コードを実行したりすることができます。

利用可能なMCPツール

手動でのMCPサーバー登録

エディタによっては、Laravel Boost MCPサーバーを手動で登録する必要がある場合があります。以下の情報でMCPサーバーを登録してください。 JSON形式での記述例:

AIガイドライン

AIガイドラインは、AIエージェントにLaravelエコシステムパッケージに関する重要なコンテキストを提供するために、あらかじめ読み込まれる命令ファイルです。これらのガイドラインにはコアの規約、ベストプラクティス、フレームワーク固有のパターンが含まれており、エージェントが一貫した高品質なコードを生成するのに役立ちます。

利用可能なガイドライン

Laravel Boostには以下のパッケージとフレームワーク向けのAIガイドラインが含まれています。core ガイドラインは、バージョンに関係なく適用される汎用的なアドバイスを提供します。
AIガイドラインを最新の状態に保つには、Boostリソースの更新を参照してください。

カスタムガイドラインの追加

独自のカスタムAIガイドラインをLaravel Boostに追加するには、.blade.php または .md ファイルをアプリケーションの .ai/guidelines/* ディレクトリに追加します。これらのファイルは boost:install を実行する際に、Laravel Boostのガイドラインと自動的に組み合わされます。

Boostのガイドラインをオーバーライドする

ファイルパスが一致するカスタムガイドラインを作成することで、Boostの組み込みガイドラインをオーバーライドできます。既存のBoostガイドラインと一致するパスにカスタムガイドラインを作成すると、Boostは組み込みのガイドラインの代わりにカスタムバージョンを使用します。 たとえば、Boostの “Inertia React v2 Form Guidance” ガイドラインをオーバーライドするには、.ai/guidelines/inertia-react/2/forms.blade.php にファイルを作成します。boost:install を実行すると、Boostはデフォルトのガイドラインの代わりにカスタムガイドラインを使用します。

サードパーティパッケージのガイドライン

サードパーティパッケージを管理しており、Boostにそのパッケージ向けのAIガイドラインを含めたい場合は、パッケージに resources/boost/guidelines/core.blade.php ファイルを追加します。パッケージのユーザーが php artisan boost:install を実行すると、Boostが自動的にそのガイドラインを読み込みます。 AIガイドラインには、パッケージの概要、必要なファイル構造や規約の説明、主な機能の作成方法や使用方法(コマンドやコードスニペットの例を含む)を記述してください。簡潔でアクション重視の内容にし、ベストプラクティスに焦点を当てることで、AIがユーザーのために正しいコードを生成できるようになります。

Agent Skills

Agent Skills は、エージェントが特定のドメインで作業する際にオンデマンドで有効化できる、軽量で的を絞った知識モジュールです。ガイドラインがあらかじめ読み込まれるのとは異なり、スキルは関連する場合にのみ詳細なパターンとベストプラクティスを読み込むため、コンテキストの肥大化を抑えてAI生成コードの品質を高めます。 boost:install を実行してスキルを機能として選択すると、composer.json で検出されたパッケージに基づいてスキルが自動的にインストールされます。たとえば、プロジェクトに livewire/livewire が含まれている場合、livewire-development スキルが自動的にインストールされます。infer-conventions などBoostに含まれるスキルは、パッケージの種類に関係なくインストールされます。

利用可能なスキル

スキルを最新の状態に保つには、Boostリソースの更新を参照してください。

カスタムスキルの作成

独自のカスタムスキルを作成するには、SKILL.md ファイルをアプリケーションの .ai/skills/{skill-name}/ ディレクトリに追加します。boost:update を実行すると、カスタムスキルがBoostの組み込みスキルと一緒にインストールされます。 たとえば、アプリケーション固有のドメインロジック向けのカスタムスキルを作成するには:

スキルのオーバーライド

一致する名前のカスタムスキルを作成することで、Boostの組み込みスキルをオーバーライドできます。既存のBoostスキルと一致する名前でカスタムスキルを作成すると、Boostは組み込みスキルの代わりにカスタムバージョンを使用します。 たとえば、Boostの livewire-development スキルをオーバーライドするには、.ai/skills/livewire-development/SKILL.md にファイルを作成します。boost:update を実行すると、Boostはデフォルトのスキルの代わりにカスタムスキルを使用します。

サードパーティパッケージのスキル

サードパーティパッケージを管理しており、Boostにそのパッケージ向けのスキルを含めたい場合は、パッケージに resources/boost/skills/{skill-name}/SKILL.md ファイルを追加します。パッケージのユーザーが php artisan boost:install を実行すると、Boostはユーザーの希望に応じてスキルを自動的にインストールします。 BoostのスキルはAgent Skillsフォーマットをサポートしており、YAMLフロントマターとMarkdown指示を含む SKILL.md ファイルを格納したフォルダとして構成する必要があります。SKILL.md ファイルには必須フロントマター(namedescription)を含め、スクリプト、テンプレート、参照資料をオプションで含めることができます。

ガイドラインとスキルの比較

Laravel Boostは、AIエージェントにアプリケーションに関するコンテキストを提供するための2つの異なる方法を提供します: ガイドラインスキルです。 ガイドラインはAIエージェントの起動時にあらかじめ読み込まれ、コードベース全体に広く適用されるLaravelの規約とベストプラクティスに関する重要なコンテキストを提供します。 スキルは特定のタスクで作業する際にオンデマンドで有効化され、特定のドメイン(LivewireコンポーネントやPestテストなど)の詳細なパターンを含みます。必要な場合にのみスキルを読み込むことで、コンテキストの肥大化を抑えてコード品質を向上させます。 ガイドラインとスキルはLaravelエコシステムについての知識を提供します。アプリケーション固有の規約をAIエージェントに伝えるには、プロジェクトルールを使用します。

プロジェクトルール

ガイドラインとスキルがLaravelのコードの書き方を教えるのに対し、プロジェクトルールはあなたのアプリケーションのコードの書き方を教えます。ルールは、新しいセッションのたびに説明し直す必要がある次のような内容です。
  • あなた、エージェント、チームメンバーが決めた設計上の判断
  • エージェントに守らせることが難しいスタイルガイドや好み
  • 周囲のコードから推測できない制約や注意点
ルールはアプリケーションの .ai/rules ディレクトリにMarkdownファイルとして保存し、ソース管理にコミットします。個人単位・セッション単位のエージェントの記憶とは異なり、ルールはチームとアプリケーションに関わるすべてのエージェントで共有されます。 各ルールファイルのfrontmatterには、適用対象のファイルglobを定義します。
Boostは .ai/rules/index.md ファイルも管理し、globとルールファイルの対応を記録します。エージェントはファイルの計画や編集の前にこのインデックスを参照するよう指示されるため、関連するルールだけが読み込まれます。
.mcp.json や生成されたガイドラインファイルとは異なり、.ai/rules ディレクトリはチームでルールを共有するためにソース管理へコミットします。

ルールを記録する

エージェントに覚えておくよう依頼するだけで、ルールを記録できます。
エージェントは glob、短い titlenote を指定してBoostの record-rule MCPツールを呼び出します。Boostは該当する領域にルールを記録し、必要に応じてルールファイルを作成してインデックスを更新します。 ルールファイルを手動で作成せず、必ず record-rule ツールで記録してください。ルールの記録時にBoostが .ai/rules/index.md を再生成します。エージェントはこのインデックスから適用対象のルールを見つけるため、手動で追加したルールファイルはインデックスを再生成するまで発見されません。

アプリケーションの規約を推測する

既存のアプリケーションには、長年にわたって蓄積された規約があります。infer-conventions スキルは、既に記述されたコードからルールを作成します。エージェントに次のように依頼して開始します。
このスキルは、validation、controller、authorization、model、architecture、testing、frontend、database、consoleなどの規約をチェックリストに沿って調査し、さらに基底クラス、共有トレイト、モジュール構成などのパターンを自由形式で調査します。 スキルは「こうあるべき」という理想ではなく、実際のコードの内容を記録します。十分な根拠がある独自の規約だけを記録し、フレームワークのデフォルトやPint・Rectorがすでに強制している内容は除外します。パターンが混在している場合は、無理にルール化せずその事実を報告します。ルールを書き込む前に、発見した規約と根拠を提示して承認を求めます。確認なしですべての規約を記録する場合は「yolo」と指示できます。

プロジェクトルールを無効にする

プロジェクトルールはデフォルトで有効です。完全に無効化するには、次の環境変数を定義します。record-rule MCPツールが削除され、Boostによる .ai/rules ディレクトリの管理も停止します。

ドキュメントAPI

Laravel Boostには、1万7,000件以上のLaravel固有情報を含む知識ベースへのアクセスをAIエージェントに提供するドキュメントAPIが含まれています。このAPIは埋め込みを使った意味的検索を使用して、精度の高いコンテキスト対応の結果を提供します。 Search Docs MCPツールにより、エージェントはインストール済みパッケージに基づいてLaravelのホスト型ドキュメントAPIサービスに問い合わせることができます。BoostのAIガイドラインとスキルがコーディングエージェントにこのAPIを使用するよう自動的に指示します。

Boostの拡張

Boostは多くの一般的なIDEやAIエージェントですぐに使えます。お使いのコーディングツールがまだサポートされていない場合は、独自のエージェントを作成してBoostと統合できます。

他のIDE/AIエージェントへの対応追加

新しいIDEやAIエージェントのサポートを追加するには、Laravel\Boost\Install\Agents\Agent を継承するクラスを作成し、必要に応じて以下のコントラクトを1つ以上実装します。
  • Laravel\Boost\Contracts\SupportsGuidelines — AIガイドラインのサポートを追加
  • Laravel\Boost\Contracts\SupportsMcp — MCPのサポートを追加
  • Laravel\Boost\Contracts\SupportsSkills — Agent Skillsのサポートを追加

エージェントの実装

実装例として ClaudeCode.php を参照してください。

エージェントの登録

カスタムエージェントをアプリケーションの App\Providers\AppServiceProviderboot メソッドに登録します。
登録後、php artisan boost:install を実行する際にエージェントが選択肢として表示されます。
最終更新日 2026年8月5日