一応ゲーマー向けチャットのはずだけどいつの間にかLaravelやVue.jsの公式チャットもDiscordに移行していた。
https://laravel.com/docs/5.7/contributions
https://vue-land.js.org/
Reactがメンバー多すぎてDiscordに移行したのが最初?
https://reactjs.org/blog/2015/10/19/reactiflux-is-moving-to-discord.html
APIを色々試してみる。
https://github.com/kawax/discord-project
テスト用チャット
誰でも参加可能。ボイスチャットは不可。Laravelチャンネルも作ったので人が増えたら何か自動で情報流すかもしれないけど増えるとは思ってない。
(終了)
環境
- Laravel 5.7
- AWS
- Forge
- ローカルサーバーはなし。artisanコマンドしか使ってない。
アプリケーションとBot
作り方は他所にいくらでも書いてあるのでここでは書かない。
https://discordapp.com/developers/docs/intro
CLIENT IDやBotのTOKENを控えておく。
メッセージ送信制限
一度だけWebSocketで接続する必要がある。これが一番厄介そうだった。
https://discordapp.com/developers/docs/resources/channel#create-message
ライブラリ
WebSocketと非同期なDiscord APIはPHPには向いてない。どれが一番メジャーなのかは知らないけどおそらくnode.jsが向いてる。
https://discord.js.org/
リアルタイムなやり取りとか苦手なことはひとまず置いておいてLaravelが得意なことをやる。
DiscordPHPは死んでる。
https://github.com/teamreflex/DiscordPHP
DiscordPHPに依存してるBotManも停止したまま。
https://github.com/botman/driver-discord
PHPでもnode.jsのように使うならたぶんこれ。
https://github.com/CharlotteDunois/Yasmin
基本的なREST API
https://github.com/restcord/restcord
最終的に一番参考になったのはなんとLaravel Notificationsだった。サーバーへのBotの追加やWebSocketへの接続をphp artisan discord:setup
一つで解決してるのが一番スマート。
https://github.com/laravel-notification-channels/discord
Laravel NotificationsとRestCordを使う。
Notificationsのメッセージ送信まで
composer require laravel-notification-channels/discord
config/services.php
'discord' => [
'token' => env('DISCORD_BOT_TOKEN'),
'channel' => env('DISCORD_CHANNEL'),
],
.env
DISCORD_BOT_TOKEN=
DISCORD_CHANNEL=
チャンネルのIDは開発者モードを有効化するとコピーできるようになる。
https://support.discordapp.com/hc/ja/articles/206346498-%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC-%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC-%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%82%B8ID%E3%81%AF%E3%81%A9%E3%81%93%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B-
php artisan discord:setup
Is the bot already added to your server? (yes/no) [no]:
> no
What is your Discord app client ID?:
> ...
Add the bot to your server by visiting this link: https://discordapp.com/oauth2/authorize?&client_id=...&scope=bot&permissions=0
URLをブラウザで開いてBotをサーバーに追加。最後のpermissions=0
でBotの権限が決まるので今後APIでエラーになる時はここを変更してセットアップし直す。
Continue? (yes/no) [yes]:
> yes
Attempting to identify the bot with Discord's websocket gateway...
Connecting to 'wss://gateway.discord.gg'...
Your bot has been identified by Discord and can now send API requests!
ここまでで送信はできるのでテスト。artisanコマンドからNotificationを呼ぶ簡単なテスト。
TestNotification
public function toDiscord($notifiable)
{
return DiscordMessage::create("test");
}
TestCommand
public function handle()
{
Notification::route('discord', config('services.discord.channel'))
->notify(new TestNotification);
}
php artisan discord:test
で送信できてたら成功。
RestCord
次はRestCordの準備。Laravel用のラッパーもあるけど中身見た上で使わない。
composer require restcord/restcord
必要なのはBotのtokenだけなのでNotificationsと同じtokenを使う。
毎回new DiscordClient(['token' => config('services.discord.token')])
とはしたくないのでServiceProviderを作る。
php artisan make:provider RestCordServiceProvider
public function register()
{
$this->app->singleton(DiscordClient::class, function ($app) {
return new DiscordClient([
'token' => config('services.discord.token'),
'logger' => $app['log']->channel()->getLogger(),
]);
});
}
これでDIかapp(DiscordClient::class)
でtokenセット済のDiscordClientが得られる。Facadeは使ってない。
RestCordのテスト。
GuildCommand。APIでのGuild=サーバー。Guildの中に複数のチャンネルがある。
public function handle(DiscordClient $client)
{
$guild = $client->guild->getGuild([
'guild.id' => config('services.discord.guild'),
]);
dump($guild);
$channels = $client->guild->getGuildChannels([
'guild.id' => config('services.discord.guild'),
]);
dump($channels);
$members = $client->guild->listGuildMembers([
'guild.id' => config('services.discord.guild'),
'limit' => 5,
]);
dump($members);
}
ここまで問題なければ通常必要なAPIはすべて使える。
RestCordでのメッセージ送信。
PostCommand
public function handle(DiscordClient $client)
{
$client->channel->createMessage([
'channel.id' => (int)config('services.discord.channel'),
'content' => 'RestCord test',
]);
}
(int)
が必要で型に厳密っぽくてNotificationsとは微妙な違いがある。
役職(Role)
想定してるAPIの使い方としてプライベートチャンネルに対してユーザーが参加できるかどうかを管理したい。Discordの場合役職で決まるので役職の付け外しを自動化できればいい。
RoleCommand
public function handle(DiscordClient $client)
{
//Roleリスト。RoleのIDはここから調べるしかないかも。
$roles = $client->guild->getGuildRoles([
'guild.id' => config('services.discord.guild'),
]);
dump($roles);
//Role追加
$client->guild->addGuildMemberRole([
'guild.id' => config('services.discord.guild'),
'user.id' => config('services.discord.bot'),
'role.id' => config('services.discord.role'),
]);
//プライベートチャンネルへ投稿
$client->channel->createMessage([
'channel.id' => (int)config('services.discord.private'),
'content' => 'private test',
]);
//Role削除
$client->guild->removeGuildMemberRole([
'guild.id' => config('services.discord.guild'),
'user.id' => config('services.discord.bot'),
'role.id' => config('services.discord.role'),
]);
//削除後プライベートチャンネルへの投稿は失敗
}
役職を変更できるかどうかはBotのpermissionsや役職の順番の影響を受けるのでエラーになる時はその辺りを見直す。上位の役職を持ったユーザーしか下位の役職を変更できない。
There was an error executing the addGuildMemberRole command: Client error: `PUT https://discordapp.com/api/v6/guilds/.../members/.../roles/...` resulted in a `403 FORBIDDEN` response:
Yasmin
Yasminでメンションへの返信。これもartisanコマンドで作っておく。
https://github.com/kawax/discord-project/blob/master/app/Console/Commands/ServeCommand.php
//チャンネルでのメンション
if ($message->mentions->members->has(config('services.discord.bot'))) {
$message->reply('Hi! ' . $message->author->username)->done(null, function ($error) {
echo $error . PHP_EOL;
});
}
//DMの場合
if ($message->channel->type === 'dm') {
$message->reply('Hi! DM')->done(null, function ($error) {
echo $error . PHP_EOL;
});
}
ローカルで動かす時はphp artisan discord:serve
で起動、終了はCtrl+C。コードの変更後は終了して再起動。本番環境で動かす時はSupervisorでデーモン化。本番でもデプロイ後に再起動が必要。Forgeならデプロイ時にsudo supervisorctl restart all
でいいはず。
エラーになる時はパスワードなしで実行できるように設定。
echo "forge ALL=NOPASSWD: /usr/bin/supervisorctl restart all" > /etc/sudoers.d/supervisorctl
リアルタイムなやり取りもできるようになったので普通にBotと言えるレベルのことが可能に。DiscordにはOutgoing WebHookがないのでこの方法しかなさそう。
簡単なサンプルならYasminと素のPHPやnode.jsでもいいけどここから機能を増やそうとするとLaravelで作るメリットが出てくる。
コマンド
特定の入力に対して反応を返す。$client->on('message'
内で長々と書きたくはないのでコマンドごとに別ファイルにする。
コマンドの読み込みはartisanコマンドと大体同じ仕組み。まだとりあえずな作りだけどコマンドクラスを増やせば自動で増えていく所までは実現。
https://github.com/kawax/discord-project/tree/master/app/Discord
botへのメンションのみ反応/メンション以外でも反応/DMでも、とかは$client->on('message'
で適当に調整すればいい。
ここまで来るとパッケージ化してcomposerでインストールするだけでさっと使えるようにしてもいいけど別のbotでは違う作りしてて結局bot毎に微調整が必要になるのでまだ汎用的に使える仕様が固まってない。
Socialite
ついでにSocialiteも作っておいた。サイト側で先にOAuth認証→Discordに追加等のユーザー管理ができるかも。その場合はpermissionsやscopeの調整が必要なはず。
https://github.com/kawax/socialite-discord
これとほとんど同じだけどイベントを使うSocialiteProvidersはやはり好きになれない。
https://github.com/SocialiteProviders/Discord
Advent Calendar 2018
もう一つついでにAdvent Calendarにも参加。最近はQiitaに書くのはやめてるので外部URLで登録。
(Qiitaに書かなくなったのはスカウトメールがうざいのとKobito終了で修正しにくいから。Laravelならいくらでも手伝うのに全部のメールがいきなり会おうとしてくるから会わないことだけが条件というたった一つの地雷を見事に踏み抜いて来る。)
(1に空きが出来てたので結局Qiitaにも書いた。直後にTelescopeが1.0.0になったけど修正はしない。Laravel Mixも3.0と4.0betaが出て1ヶ月も経たずに2つ古くなった。)
https://qiita.com/advent-calendar/2018/laravel
https://qiita.com/advent-calendar/2018/laravel-2
Laravel Notificationsがあるからもう少し誰か使ってるかと思ったけどLaravelでしっかり使ってる情報は意外となかった。海外でも。
その後
最初に書いた時期と追記した時期とAdvent Calendarの公開時期がバラバラで時系列がぐちゃぐちゃだけどここを最後にする。(11/20)
Discordは気軽にチャット作りやすいのでどんどん作って通知先にして活用してる。
小さいツールなら全部bot化。入力→サーバーでbotが処理→出力とインターフェースが揃ってるのでhtml書くよりは早く作れる。
ほとんどは非公開で一人か開発メンバー程度しかいない。botのコード自体も公開してないので好き勝手な機能作って楽しい。
コマンドにしてるのはあくまでも人の多いチャットで邪魔にならないようになので少人数ならそんなの気にせずURL書くだけで情報を返すような作りにできる。
小さいDiscord bot程度にLaravelを直接使うとバージョンアップ対応が大変そうなのでbot向けのプロジェクトを作った。
https://github.com/kawax/arty